produced by 株式会社共立合金製作所 / エバーロイ商事株式会社

お電話からのお見積り・お問い合わせ

0120-901-190

技術情報・技術コラム

2021.05.11

2024.04.12

  • デスケーリングノズル
  • スプレーノズルの基礎知識

デスケーリングノズルのスケール除去試験について

デスケーリングとは

デスケーリングとは、製鉄所における鋼板の熱間圧延工程で、鋼板表面に生成する酸化スケールを除去することを言います。デスケーリングには、スプレーノズルの中でもフラットパターンのデスケーリングノズルが使用されます。

スケール除去試験について

次に、当社で実際に行ったスケール除去試験についてその内容をご紹介致します。

実際のデスケーリングにおいては、水冷による熱応力等が影響していると考えられます。試験鋼板を加熱してスケールを生成させ、その試験加熱鋼板を移動させて、スケールの除去性能を報告されており、衝突力の異なる条件で、スケール除去試験を試みました。また、試験鋼板を同一条件で加熱し、スケールを発生させ、スケールの除去面積を比較しました。試験鋼板はSi1.5%を含む表2に示す成分のばね鋼SUP-6(h100mm×w200mm×t8mm)を#800番で研磨し使用しました。

鋼板の加熱には電気炉(最大加熱温度1150℃)を使用し、加熱温度は1100℃で昇温後、80分間保持して、スケールを発生させました。スケールが生成した試験鋼板を所定位置まで移動して設置し、その後、エアーシリンダーを使用し1.3m/sで移動させてデスケーリングを実施しました。試験後は、Arガス雰囲気内で保管し、冷却をしました。試験ノズルは、表3に示す4種類のスプレーノズルを使用しました。

デスケーリングならエバーロイ商事にお任せ下さい!

水冷の影響をなるべく排除し、衝突力の影響を確認するため、同じ流量モデルのスプレーノズルでスプレーの広がり角度を変え噴射幅が同レベルになるように噴射距離を設定し行いました。圧力15MPa、距離300mmという条件にて実施した試験前後の鋼板の写真を図11に示しております。

除去率は試験後の鋼板をデジタルカメラで撮影し、スケール除去部分を画像処理により求めました。評価面積はデスケーリング後の鋼板表面写真の白枠で示す噴射幅140mmと上下10mmを除いた高さ80mmの範囲としました。この試験結果を図12に示しております。

データにばらつきが見られるものの最大衝突力が0.35N/mm²以下の条件では、約60%程度までのスケール除去率となっていますが、0.4Nmm²以上になると平均90%と比較的安定してスケールが除去出来ております。直射デスケーリングにおける剥離挙動に関する基礎研究においても、圧力低下に伴い、スケール剥離はし難くなり、一定の圧力以下では全く剥離しなくなったことが報告されております。このようなことから、スケール除去には、ある一定程度の衝突力が必要であると考えられます。

デスケーリングならエバーロイ商事にお任せ下さい!

当社は、スプレーノズルにおける豊富な製品ラインナップとスプレーノズル性能の評価技術によって解析・設計・開発・製造まですべて一貫して対応することができます。

スプレーノズルならびにデスケーリングノズルでお困りのお客様はお気軽に当社にお問い合わせください。

お気軽にご相談ください

スプレーノズル・エアーノズルソリューションナビを運営するエバーロイは、
設計開発技術と解析・評価試験技術に圧倒的な強みを持ち、お客様の要望にマッチしたノズルを提供してまいります。

技術資料ダウンロード

これまで培ってきた実績・ノウハウをもって皆さまに高付加価値なノズルを提供いたします。

資料ダウンロードフォーム

お見積り・お問い合わせ

よくあるご質問

過去お客様より多くお問い合わせいただく内容を掲載しています。

詳しくはこちら