1流体ノズルの基礎知識と選定方法
スプレーノズル・エアーノズル ソリューションナビを運営するエバーロイは、様々な1流体ノズルを扱っており、皆様に選ばれ続けてきました。当コラムでは、スプレーノズルの専門家の視点で、1流体ノズルの基礎知識と1流体ノズルの選定方法についてご説明させて頂きます。
1流体ノズルとは?
1流体ノズルとは、主に水などの1つの液体を噴射するノズルのことです。一般的に最も多く使用されるノズルであり、スプレーパターンについても様々なパターンに対応が可能です。また、0.1MPa以下の低い圧力から50MPa以上の高い圧力でも使用もされますので、ご使用状況や目的・用途によって適切なノズルを選定する必要があります。
1流体ノズルと2流体ノズルの比較
※ターンダウンとは使用する流量範囲のMIN~MAX流量の比率の事です。
例:MIN流量=1L/min、MAX流量は10L/minの場合、ターンダウンは10倍と表します。
上記表では、2流体ノズルとの特徴を比較しています。1流体ノズルでは、流量の使用範囲であるターンダウンが小さくなりますが、スプレーパターンは広くすることが出来ます。これは1流体ノズルの特性によるもので、圧力によってスプレーの噴射角度が変化するためです。複数の流量条件で使用される場合、スプレー角度の変化についても考慮しなければなりません。また、使用する設備として2流体ノズルとは違いコンプレッサーが不要ですのでランニングコストが低く、ノズル自体のコストも安価になります。
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2流体ノズルの基礎知識と選定方法
1流体ノズルの選定方法
ここからは、1流体ノズルの選定方法をご説明させて頂きます。
設備の確認
まず、1流体ノズルを選定する前に設備の仕様確認を行ってください。ポンプの性能や配管などにより、スプレーノズルに供給できる圧力や流量が決まります。
また、ヘッダーのサイズにより取り付ける1流体ノズルのねじなどの取り合いサイズが変わりますので、スプレーノズル取り合い形状の確認を行ってください。
また、ヘッダーのサイズについては内部の流速が重要となってきます。参考として下記ページに配管径と流速の関係をまとめておりますので参照ください。
関連情報
配管サイズ毎の流速と流量の関係
なお、圧力増加により流量は増えますが、ノズルの種類により角度は変化いたしますので、仕様流量に範囲がある場合、角度の変化に注意してください。
一般的に、噴射圧力を高くすると噴射角度は広くなりますが、フルコーンノズルなど中子が入っているものは、ある圧力までは角度が広がり、それ以上の圧力になると角度が狭くっていくノズルがあります。
環境の確認
次に、使用される環境の確認を行ってください。周囲の温度や使用する流体の性質により最適な1流体ノズルの材質が変わります。また、流体に異物が含まれる場合は、スプレーノズルの詰まりが発生する恐れがあります。異物サイズを把握いただければ、スプレーノズル内部の最小通路径を考慮した選定が可能です。
1流体ノズル仕様の決定
スプレーノズル1個当たりの圧力や流量、スプレーパターン及び角度を決定してください。
※粒子径サイズにご指定がある場合、圧力などの条件によっては満足できない場合が御座います。(複数個の1流体ノズルを並べる場合は、トータルの流量と噴射する対象物の幅を決定し、当社相談窓口までお気軽にご相談ください。)
1流体ノズルの種類及び型番選定
スプレーノズルのカタログを参照いただき、スプレーパターンによりノズル種類を選定してください。(フラット、フルコーン、ホロコーン、ストレート、カーテン等)1流体ノズルの種類決定後、所定の圧力下での流量及び角度を確認してください。エバーロイのカタログであれば、最小通路径につきましても記載していますので、合わせて検討いただきノズル型番を決定してください。
1流体ノズルをお探しの皆様、お気軽にご相談ください!
1流体ノズルについて、ご理解頂けましたでしょうか。
スプレーノズル・エアーノズル ソリューションナビでは、1流体の代表的なフラットスプレーノズルなど標準ラインナップ化しており、在庫対応しておりますので短納期での対応が可能です。標準ラインナップ以外の型番についてもお客様のご要望に合わせたカスタマイズ設計が可能ですので、お気軽にご相談ください。