お客様の課題・ニーズ
外壁塗装用ノズルにおいて、従来、海外製のスプレーノズルが用いられていました。海外製であったため、購入手続きに手間がかかること、輸送費増加に伴い高コストになるという点が、問題となっており、国内製のスプレーノズルへの切り替えを検討されていました。
また、スプレーノズルだけではなく、内部のリストリクターという部品についても他社製を使用されており穴径にばらつきがあることからスプレーに悪影響を及ぼすため、ノズル同様に切り替えを検討されていました。
提案内容
スプレーノズルだけでなく、リストリクター含めて、当社にて提案しました。海外製から日本製に切り替えることで、購入手続きの手間削減と、輸送費低減によるコストダウン、納品リードタイムの短縮は可能になりますが、スプレーノズルの最適化を特注ノズルのて行うことで、品質向上も目指しました。また、リストリクター・スプレーノズルの変更によるスプレーのバラツキを抑えることに加え、塗装噴霧による摩耗を防ぐため、耐摩耗性を考慮した材質にて提案を行うことになりました。
試作・評価試験
海外製スプレーノズルをお預かりし、スプレーパターンや噴射角度などの測定検査を行い、その結果をもとに試作スプレーノズルを設計していきました。試作を重ね、スプレーのバラツキを抑え均一化に成功したため、お客様にご評価頂き、納入が決定しました。また、耐摩耗性を向上させるため、複数の材質を選定し実機に取り付け、トライアルを行い、最適であったSUS440C、SKD11に決定しました。スプレー品質の向上と、耐摩耗性の向上を実現したため、お客様にご評価頂き導入が決定しました。