お客様の課題・ニーズ
製鉄業界で稼働する冷間圧延ラインでは、生産性向上を目的に冷間圧延機の上流側に溶接機を設置し、連続的に鋼板の冷間圧延を行っています。
鋼板を連続供給するために溶接を実施し連続通板する際、大量のスパッタが発生します。スパッタが鋼板から除去されずに下流の圧延工程に搬送されると、スパッタの噛込みによるロール疵又は鋼帯疵が発生し、圧延品質が低下するリスクが発生します。そのため、スパッタ除去を目的に、溶接工程と冷間圧延工程の間にエアジェットノズルが搭載されています。
当事例のお客様の設備には、すでに海外製のエアジェットノズルが搭載されスパッタ除去を行っていました。海外製であることから入手が難しく高額にもなり、国内での安定供給をご要望でした。
提案内容
スパッタの除去精度にはご満足されていたため、相当品のエアジェットノズルを選定し、ご提案させて頂くことになりました。また、海外製のエアジェットノズルは、ノズルチップを取り付けるノズルホルダーを含めて納入されており、当社でもノズルホルダーを含めて特注ノズルとして製作し、納入することを提案しました。
試作・評価試験
既存の海外製ノズルをお預かりし、噴射角度、流量、スプレーパターンなどの評価試験を行い、相当品のスプレーノズルの選定を行いました。