お客様の課題・ニーズ
産業用プラントのバーナー設備において、燃焼用ノズルとしてバーナーノズルが使用されています。
当事例のお客様においては、バーナーノズルとして海外製のスプレーノズルを採用していました。数十年前のスプレーノズルで廃盤となってしまったこともあり、自社保有在庫がなくなる前に相当品の調達を行いたいというご要望をお持ちでした。また、海外製であるため調達リードタイムやアフターフォローに課題があり、ノズルの安定供給が可能で、アフターフォローが充実した国内メーカーを採用したいというご意向もありました。
ただ、海外メーカーのノズルの性能には非常に満足されていたため、性能差の出ないバーナーノズルを供給する必要がありました。過去にも既設ノズルの評価依頼を受けた経緯があり当社お声かけいただけました。
提案内容
他社と同じく、当社の標準スプレーノズルにおいても、海外製と同様の噴射量・噴射角度・噴射形状・粒子径を持つものがなかったため、特注ノズルにて性能を合致させることを提案しました。
試作・評価試験
まず、海外製のスプレーノズルをお預かりし、性能調査を行いました。噴射量・噴射角度・噴射形状・粒子径を綿密に測定し、データ化しました。その後、当社標準ノズルの上記指標を測定し、各指標を合致させるべく内部構造やノズル形状をカスタマイズしました。
設計後、試作品を製作し解析・評価試験の実施と試作品の修正・改造を繰り返し、海外製のスプレーノズルと同一性能を持つバーナーノズルを完成させました。その後、お客様バーナー設備にテスト的に取り付け、燃焼試験を実施し、問題ないことを確認したうえで納入させて頂きました。