お客様の課題・ニーズ
印刷工場では、乾燥対策として加湿器が用いられています。印刷現場や印刷設備が乾燥してしまうと、ゴミなどの塵が舞い上がってしまい、印字不良などのトラブルにつながります。また、湿度の不足は静電気が発生しやすい環境となりますので、ラミネーターの静電気発火などの原因になります。上記の乾燥対策用加湿器に、スプレーノズルが使用されています。
当事例の現場では、加湿器に海外製ノズルが取り付けられていました。海外のスプレーノズルメーカーの場合、問い合わせに対する返答も遅く、フォロー体制が不十分であったため、国内のスプレーノズルメーカーに切り替えたいとのご意向がありました。
提案内容
海外製ノズルの性能評価を行い、当社のもやノズルより流量は少なかったのですが対応可能だと判断しました。当社のもやノズルは、空気を使用せずに水圧だけで超微細の粒子を噴霧できるスプレーノズルです。加湿器への取り付け部分もカスタマイズする必要があったため、取り付け規格等の取り付け方法を現物にて確認し、提案しました。
試作・評価試験
上述の通り、まずは海外製スプレーノズルの評価試験を行い、現状の分析をしました。流量・噴射形状・粒子径をデータ化し、もやノズルに置き換えた場合に全ての性能をクリアできることを確認。加湿器の設置高さにもやノズルを搭載した場合の噴射形状を測定し、既存ノズルとの性能差がないことを確認したうえで、納入しました。