噴射されたスプレーは、保有している力で対象物に衝突します。 スプレーノズルを使用する目的が洗浄や剥離等の場合、スプレーが衝突する力及び力のバラツキが性能を左右する大きな要因のひとつとなります。
衝突力分布試験装置は、噴射するスプレーに圧力センサーを連続的にスキャンさせ、センサーが受けた力から衝突力分布グラフを作成します。
事例
汚れの乗ったベルトをスプレーで洗浄する。
左は、最適化前でスプレーはオーバーラップされており、一見設計上に問題は無いように見えるが、オンラインではラップ部に汚れが残る現象が確認された。
右が最適化した図になるが、ノズル単体の衝突力分布を調べ改善前凸型であった分布を台形型にし、ピークレベルが途切れないように分布を調整したことにより汚れ残りの問題は解消された。
この事例は、ノズルを分布調整したものに交換することで、配管の位置などの諸条件を変更することなく問題解決した事例である。